iPadOS 13.4からiPadがマウス操作に正式対応しましたが、Apple純正のMagic TrackpadやMagic Mouseじゃなくても、USB、Bluetooth接続問わずほとんどのマウスで利用できる。Magic TrackpadやMagic Mouseではスワイプなどの特別な操作でAppスイッチャーを表示するなどできますが、それ以外のマウス(このページでは通常のマウスとする)でもある程度の操作が可能。

iPadでマウスを使ったときの、ポインタを使ったショートカットをまとめます。

マウス操作で使いたいiPadのショートカット

ポインタは指でする操作のほとんどを代替する。”通常のマウス”では、その他にポインタを動かすことで以下のこと(表示など)へのショートカットが使える。

  • Slide Over
  • コントロールセンター
  • 通知センター
  • Dockの表示
  • ホームに戻る
  • Appスイッチャー

11インチiPad Pro (2018)でMicrosoft Designers Mouseを使ってみた感想はこちら。

ポインタを使ったショートカット図解

Slide Over

ポインタを右端に寄せて、さらに右側にマウスを動かすとSlide Overの出し入れができる。

iPadとマウスでSlide Overを表示するショートカット

コントロールセンター

画面右上のネットワークと電源のアイコンにポインタを合わせて、さらに上側にマウスを動かすか、ネットワークと電源のアイコンをクリックするとコントロールセンターが表示される。

iPadとマウスでコントロールセンターを表示するショートカット

通知センター

画面上側の中央付近にポインタを寄せるか時間の日付のアイコンにポインタを合わせてさらに上側にマウスを動かすか、時間の日付のアイコンをクリックすると通知センターが表示される。

iPadとマウスで通知センターを表示するショートカット

Dockの表示とホームに戻る

App使用中のDockが出ていない時にポインタを画面の下側に合わせるとDockが表示される。ポインタを画面の下側に寄せた状態からさらに下側にマウスを動かすとホームに戻る。もしくは画面下側に表示されているバーをクリックするとホームに戻る。

iPadとマウスでDockを表示する、ホームに戻るショートカット

Appスイッチャー

ホーム(Appが並んでいる画面、Appを表示していない状態)に戻った状態で、ポインタを画面下側に寄せ、マウスをさらに下側に動かすとAppスイッチャーが表示される。このジャスチャ はApp使用中は「ホームに戻る」動作になるので、画面下のバーを上にドラッグすることでAppスイッチャーを表示できる。

iPadとマウスでAppスイッチャーを表示するショートカット

Magic Trackpadを使うと三本指スワイプでどの状況からでも表示できるので少々面倒に思える。

番外編

App使用中にホームに戻るショートカットの追加

ポインタのジェスチャでApp使用中にホームに”一発で”戻るショートカットは見つかりませんでしたが、「アクセシビリティ」→「タッチ」→「AssistiveTouch」を有効にして、「ポインティングデバイス」の中の「デバイス」から「接続済み装置」で設定したいデバイスを選択し、任意のボタン(スクロールホイールの押し込みなど)に「ホームに戻る」を割り当てることで対応可能。

AssistiveTouchをオンにするとボタンのカスタマイズができるものの、半透明のAssistiveTouchのボタンが出現するので、少し邪魔になる。

開いているApp間の移動

画面下のバーを左右にドラッグすると、現在開いているApp間を移動できる。わざわざバーのところまでポインタを動かして左右に大きくドラッグしないといけないので、タッチ操作でやったほうが楽かも。Magic Trackpadであれば4本指のスワイプ、Magic Mouseであれば1本指のスワイプで可能なので便利。

マウスのジャスチャは便利か?

現状、Magic TrackpadかMagic Mouse以外の”普通のマウス”を使いたい人は、iPadで文章を書く人かKeynoteやPowerPointなどでプレゼン資料を作る人くらいでしょうか。右手でマウスを使っていて、タッチ操作をしようとするとそれなりに手間になってしまうので、そのようの人にとってはポインタでのジェスチャは使えるかも。

それでも、タッチ操作の方が数ステップ短縮され直感的な操作ができるので