学生でスーパーフライヤーズゴールドカードを取得することができました【ANA SFC】
学生でANAを含むスターアライアンスの上級会員の資格が永久にもらえるスーパーフライヤーズゴールドカードを取得することができました。取得に至った経緯や、ゴールドカードにした理由、可決された要因の考察など。
タイトルの通り、晴れてスーパーフライヤーズ会員になることができました。プラチナ到達後すぐにダメもとでANA VISA 一般からの切り替えでスーパーフライヤーズゴールドカードに申し込んだところ、運良く可決されました。
SFC修行界隈をよく調べれば、Twitterなどで学生でもSFCを取得した人は結構見つかるし、検索でも少し情報が出てきますが、学生+スーパーフライヤーズゴールドというのはレアだと思います。
スーパーフライヤーズゴールドカードを取得するまでに至った経緯や、ゴールドカードの利点、可決された要因の考察などをまとめておきます。
学生がゴールドカードを取得可能か?
ANAカードには〈学生用〉がある
そもそも学生にANAのゴールドカードを持つ資格はあるのでしょうか。ANAには学生カードという、「18歳以上の学生(高校生は除く)の方」が入会可能なカードがあります。
ANAカード〈学生用〉は簡単に言えば、ANA一般カードの年会費が無料になったカードです。ANA一般カードの入会資格には「満18歳以上の方(高校生・大学生は除く)」と記載されており、そもそも学生が一般カードを持つことはできませんが、これは「学生という身分を利用すれば年会費なしでANAカードが持てるよ」という意味にも取ることができると思います。ANAワイドカードというANA一般カードの拡張版のようなカードもありますが、これも「満18歳以上の方(高校生・大学生は除く)」です。
ゴールドカードの入会資格には学生の記載がない
ANAのゴールドカードはANAワイドゴールドカードというカードですが、このカードの入会資格は「原則として、満20歳以上で、ご本人に安定継続収入のある方」とあり、学生かどうかについての記述がありません。つまり、学生でも満20歳以上であれば申し込めるが、収入等が審査に関わるということだと思います。入会資格の欄には注釈で「※ゴールドカード独自の審査基準により発行させていただきます。」とあるので、収入や信用情報などから高い基準で審査するのでしょう。
ANAカードはすべて学生でも申し込み可能
学生は一般カードに申し込めず、ワイドゴールドカードに学生の記述がないことは、言い換えると、学生は収入がないだろうから優遇のある学生カードを発行してあげるし、審査基準を満たせばゴールドカードも発行できるよということだと思います。”学生”という身分は年会費無料という優遇をしてもらうための”権利”であると考えられます。学生であることの証明は必要ですが、「学生でないことの証明」は必要ないことから、実際に学生であるからANAカード〈学生用〉以外のカードに申し込めないわけではなく、審査が厳しいが申し込みは可能であると思われます。
スーパーフライヤーズゴールドカードを取得までの経緯
ANAカード〈学生用〉からANA一般カードへの切り替え
プラチナのステータスを獲得した年は飛行機に乗る機会が比較的多く、10月ごろには今後のフライトの予定的にプラチナに到達することが予想されました。今後プラチナステータスを獲得するくらい飛行機に乗ることになるのはだいぶ先だろうと思い、スーパーフライヤーズカードの取得を考えだしました。
まず、ANAのスーパーフライヤーズカードのページを確認しました。
スーパーフライヤーズカード | プレミアムメンバーサービス | ANAマイレージクラブ
入会・切り替えのご案内のところに「学生の方はご入会できません。」とあります。また、SFC修行僧の方々のブログには、スーパーフライヤーズカードを取得するには、一般カードやワイドカード、ワイドゴールドカードの取得が前提で、プラチナ到達後切り替えることで発行できるというようなことばかり書いてありました。さらにANAカード〈学生用〉からのスーパーフライヤーズカードへの切り替えはできないようです。これは学生がANAカードを発行可能かどうかの議論と同じで、学生という特権を使う人には発行できなし、学生という身分を使わずにクレジットカードの審査に耐えれるだけの収入等があれば発行できるということだと思います。
私は、ANAカード〈学生用〉を3年以上使用していました。プラチナに到達しそうなのにも関わらず、スーパーフライヤーズカードへの切替がそもそもできないことは避けたかったので、ANA一般カードを発行できるかどうかを三井住友カードデスクに問い合わせました。
私「ANAカード〈学生用〉を持っているのですが、ANA一般カードへの切り替えは可能ですか?」
デスク「可能ですが、”学生の身分を放棄するということになります”。」
私「放棄します」
このやりとりからも分かるように、”学生”という身分は”特権”であり、使うも使わないも本人次第と言うことです。さらに、ANAカード〈学生用〉は大学等を卒業すると自動的にANA一般カードに切り替わりますが、大学を卒業して大学院に進学し学生が続く人でも大学卒業のタイミングでANA一般カードが送られてきます(希望すればANAカード〈学生用〉の継続利用もできます)。なので、ANA一般カードの審査には所得は大きく関係しないように思われます。
そして無事にANA一般カードを発行することができました。ANAカード〈学生用〉からANA一般カードへの切り替え時には、カード番号は変わり、マイレージ番号は変わりません。有効期限は人によって伸びることもあると思います。
エセマイル修行の末プラチナ到達
プラチナ到達前に無事にANA一般カードを取得でき、今後のフライトを楽しみにしていたのですが、予定していたフライトが台風の影響でキャンセルになる事態が発生しました。これによって50000PP到達するはずだったのが、5000PPほど足りなくなることになりました。プラチナ到達が目の前だと言うのに、年会費を払ってANA一般カードを発行したのに、この先プラチナに到達するチャンスはまだ来ないだろうという思いから、5000PPを埋めるべくプチ修行をすることにしました。
この時10月半ばくらいで、予定的にもスーパーバリュー的な安いチケットで低いPP単価で行うことは現実的ではありませんでした。それでもできるだけ安く、修行っぽいことをしたいと思い、冬の那覇便を含む(エセ)三角飛びを計画し実行しました。詳細は別記事に書こうと思います。
このプチマイル修行の甲斐もあって無事プラチナに到達(いわゆる解脱?)することができました。
スーパーフライヤーズゴールドカードへの切り替え申請
プラチナ到達後、スーパーフライヤーズへの申請をいつ行うかを考えました。スーパーフライヤーズカードはプラチナステータスの状態であればいつでも申請が可能です。プラチナステータスは、50000PP到達の翌々日から次年度の3月末まで続きます。また、スーパーフラーヤーズのANAでの特典は、プラチナステータスの特典の下位互換です。さらに、ANA一般カードの年会費は2,200円であるのに対して、ANAスーパーフライヤーズカード(一般カード)の年会費は11,275円、ANAスーパーフライヤーズゴールドカードの年会費は16,500円となります。つまり、早くスーパーフライヤーズカードを取得したところで、ANAでのメリットはなく、余計な年会費を支払い続けると言うことになります。
※年会費は税込、割引なし、記事執筆時
スーパーフライヤーズカードの切り替え申し込みはプラチナステータスが終わる次年度の年度末にするのが、賢い選択のように思われましたが、プラチナステータス終了ギリギリに申請し、審査に通らなかった場合、その後にスーパーフライヤーズに入会するチャンスがなくなるという不安がありました。SFC修行僧の方々のブログを見ると、ANAワイドカード→ANAスーパーフライヤーズカード(一般カード)とANAワイドゴールドカード→ANAスーパーフライヤーズゴールドカードの切り替えは審査なしで発行できるが、ANA一般カード→ANAスーパーフライヤーズカード(一般カード)ではクレジットカード会社の審査がが入ると書いてあり、不安を煽られました。
この審査があるかどうかの基準は少し間違いだと思っています。
理由は以下の記事にまとめました。
結論としては、ANA一般カードからANAスーパーフライヤーズカードへの切り替え申請では、滞納など信用情報に傷がない限りほどんどないに近い審査で取得することができると思うことにしました。そして、調べているうちにスーパーフライヤーズゴールドカードに興味が湧いてきました。ゴールドカードにする利点は後ほど書きますが、一度チャレンジしてみたいと思ったのです。普通はスーパーフライヤーズ一般カードを取得してからスーパーフライヤーズゴールドカードにするか、ANAワイドゴールドカードからスーパーフライヤーズゴールドカードに切り替えると思います。しかし、スーパーフライヤーズゴールドカードに惹かれた私は、早く取得したいと思い、先にANA一般カードからスーパーフライヤーズゴールドカードへの切り替え申し込みをしてみて、ダメならプラチナが終わる年度末に一般カードへの切り替えを行おうと決めました。
切り替え申し込みは簡単で、ANAのページから切り替え申し込みの書類を請求することができます。
晴れてANAスーパーフライヤーズゴールドカード発行
切り替え申込書の発送が年末前になってしまい、年末年始を挟みました。通常でも3〜4週間かかります、となっている切り替え発行で、かつゴールドカードへの切り替え、かつ年末年始ということで長期戦を覚悟しました。しかし、発送してからは審査結果が気になり、三井住友カードのサイトであるVPASSやANAマイレージクラブの情報のページを毎日閲覧していました。
そしてこの度めでたくANAスーパーフライヤーズゴールドカードを発行することができました。
1ヶ月かかってやっとスーパーフライヤーズゴールドカードを受け取れました。ANA VISA 一般からの申請でした。#sfc #sfcゴールド pic.twitter.com/gQ9V3XFpO1
— いわな (@iwana_me) January 21, 2020
ANA一般カードからANAスーパーフライヤーズゴールドカードへの切り替えでは、カード番号は変わりますが、マイレージ番号は変わりません。
“ゴールドカード独自の審査基準”というものに基づいて審査されました。
申し込み発送からのスケジュールは以下のような感じで、受け取りまでに36日を要しました。年末年始でのスーパーフライヤーズの申し込みはやめたほうがいいと思いました。
ANA VISA 一般→スーパーフライヤーズゴールド(VISA)切り替え日数(年末年始含む)
— いわな (@iwana_me) January 21, 2020
申込書発送日から
31日目昼:VPASS更新
31日目夜:ANAマイレージアプリ・送付物の種類更新
32日目:キャッシングの案内が届く
33日目:カード発送のお知らせメール
34日目:カード配達予定日
36日目:カード受け取り
スーパーフライヤーズゴールドカードの利点
スーパーフライヤーズカードではなく、スーパーフライヤーズゴールドカードにした理由はいくつかあります。
一つは単純に金色がかっこいいということです。これは好みの問題だと思いますが、スーパーフライヤーズ一般カードの、青地に金色の枠の「SUPER FLYERS」という文字はダサい気がしてなりません。
二つ目はクレジットカードのポイントをマイルに交換する際の手数料が無料になることです。三井住友ではクレジットカード利用時にワールドポイントがもらえますが、一般カードでは1ポイントを5マイルに変換するか、年間6000円くらいを払って1ポイントを10マイルに交換するかを選びますが、スーパーフライヤーズゴールドカードでは10マイルに交換することがデフォルトとなっており、手数料がかかりません。そのため、この手数料だけをみても、一般カードとの年会費の差額が消えてしまいます。
三つ目はカードの利用上限が高くなる可能性があることです。切り替え申込書に書いてありましたが、スーパーフライヤーズカードとスーパーフライヤーズゴールドカードのカード利用枠(カードショッピング)の設定はそれぞれ、20〜150万円と50〜300万円となっています。単純に利用枠の上限が多くなる可能性があります。収入によると思いますし、私の年収では関係ありませんでした。。
ただしこのスーパーフライヤーズゴールドカードは評判が良いカードではない印象があります。その理由としては、ラウンジ利用や優先搭乗などのANAを含むスターアライアンスゴールドとしてのサービスは一般カードと変わらないことと、他のゴールドカードと比べるとクレジットカードとしての付帯保証が優れていないことがよく言われています。それでもANAをよく利用する人にとっては、メリットが多く良いカードだと思います。
ゴールドカードの審査に可決された要因の考察
ここまでスーパーフライヤーズゴールドカードを取得した経緯を書きましたが、審査に通った要因を考察します。
まず、私は学生ですが収入があります。ゴールドカードを取得したときには26歳で年収は250万円くらいでした。収入があること自体はとても重要で、ゴールドカードの入会資格にも「原則として、満20歳以上で、ご本人に安定継続収入のある方」をあることから、ある程度の収入があることが望まれます。
しかし、年齢に対して収入が多いとは言えません。以下のページによれば、20歳の平均年収すら超えていません。
平均年収ランキング 最新版(年齢別の平均年収) |転職ならdoda(デューダ)
加えて、勤続年数も1年未満で、果たして”安定継続収入”があるのかどうか微妙なところです。入会資格を満たしているのは満20歳以上であることくらいです。
クレジットカードの審査基準は色々な噂がありますが、基本的には30歳以上で最低でも年収が300万円以上必要という説が多くあります。しかし、ANAスーパーフライヤーズゴールドカード及びANAワイドゴールドカードは「満20歳以上」から申し込め、付帯保証があまり充実しておらず、学生でも取得できた人が多いことから、ゴールドカードの中では審査が甘いのではないかと思われます。
さらに、完全な想像ですが、ANAスーパーフライヤーズゴールドカードとANAワイドゴールドカードを比較すると、スーパーフライヤーズゴールドの方が審査が甘いのではないかと思っています。ANA上級会員であるということは、年間50万円以上は航空券に費やせるだけの余裕があるか、勤務先で経費として支出することができるということが保証されているので、それだけでもカード会社にとっては安定した決済の見込みがあり、カードを発行するメリットがあると考えることができると思います。
また、私はANAカード〈学生用〉を3年以上使用していて、毎年100万円超の決済をしていました。引き落としが数日遅れたことが1回ありましたが、それ以外は信用情報に傷がつくようなことはしていないと思います。三井住友カードの利用実績も審査にいい影響を与えたのではないかと推測します。
ちなみに、貸与奨学金を借りていたことがあり、大量の返済がまだ残っていますが、ネット上の噂通り奨学金の返済の有無はカード発行に影響しないようです。
まとめ
学生のうちからANAカード〈学生用〉からANA一般カードに切り替えて、スーパーフライヤーズゴールドカードの切り替え審査を通過することができた。
ANAカード〈学生用〉 → ANA一般カード → プラチナ到達 → ANAスーパーフライヤーズゴールドカード
26歳、自営・自由業で年収は250万円程度
ANAカードは学生用の発行日から数えて3年9ヶ月くらい利用し、毎年100万円超の決済をしていた。
似たような境遇の学生であれば取得できる可能性は高いと思います!
もっと給料が欲しいです。
Tags: #sfc
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