新型iPad Proの発表で大きく取り上げられたトラックパッド付きのMagic Keyboardだけど、3月25日リリースのiPadOS13.4からは(インストール可能な)全てのiPadでマウスやトラックパッドが使えるようになるわけで、”新型”のウリではなような気もしてきた。

とりあえず、手元にあったマウスでポインタの使用感を試してみる。 本当はMagic TrackpadやMagic Mouseが良いのだろうけど、デスクに置きっぱなしですぐに使えない。 どうしてもマウスを使ってみたいので、その辺りにあった有線マウスをアダプター経由でつないでみると、、動いた! 昔買ったMicrosoftのDesigners MouseをBluetoothで繋いでみても、、動いた! 結論、制限はあるけどPCで使えるどのマウスでも使えるようです。

Appleのトラックパッドじゃなくても大体のことはできる

ギズモードの動画でもあったけど、ジェスチャがiPad操作にいろいろ対応してるみたい。

今回使ったのはMicrosoftの「Designers Mouse」という3000円くらいで買えたシンプルな(お洒落な)マウスで、右左のボタンと中央のスクロールボタンしかありません。通常のマウスでジェスチャが使えなかったとしてもある程度のことはできるようです。できたこと、できなかったことをまとめます。

できたこと(+便利なところ)

  • 状況に応じて形状と機能が変わるポインタ!
  • Slide Overは右端にやってさらに右にポインタを動かす
  • コントロールセンターは右上のネットワークと電源のアイコンに合わせてさらに上に、ネットワークと電源のアイコンをクリックしても表示できる
  • 通知センターは上中央付近か時計と日付のアイコンに合わせてさらに上に、時計と日付のアイコンをクリックしても表示できる
  • app使用中に下に合わせるとDockが出る
  • app使用中に下に合わせた状態でさらに下に動かすとホームに戻る
  • ホーム画面で下に合わせた状態でさらに下に動かすとAppスイッチャーになる
  • 画面下のバーに合わせた状態で下から上にドラッグするとapp使用中にかかわらずAppスイッチャーを表示できる
  • アプリの切り替えは下のバーを左右にドラッグ
  • ポインタを文字に合わせるとカーソルに変わるが、文字サイズに合わせてカーソルの大きさが変わる!
  • Haptic Touchはマウスの主ボタンを長押し

できなかったこと

  • Appスイッチャーでappの終了はできない
  • スクリーンショットでマウスは映らない

カスタマイズ

Designers Mouseの場合の設定可能な項目

マウスの挙動のカスタマイズ

マウスかトラックパッドを接続すると「一般」→「トラックパッドとマウス」という項目が出現する。
Microsoft Designers Mouseの場合は、

  • 軌跡の速さ
  • スクロール方向
  • マウスの副ボタン の設定が可能

ポインタのデザイン

「アクセシビリティ」→「ポインタコントロール」で

  • ポインタの淵の色
  • ポインタのサイズ
  • ポインタのアニメーションのオンオフ
  • スクロールのはやさ が設定できる。

ポインタの淵の色を変えると、appのボタン上で変形したポインタにも淵の色が適用されるので少しみやすくなる。

アニメーションをオフにすると、App中のボタンに合わせたときやテキストの上においたときでもポインタの形が変わらず丸のままになる。

ボタンの割り当て(Designers Mouseの場合)

ボタンの割り当ては従来の方法通り「アクセシビリティ」→「タッチ」→「AssistiveTouch」を有効にして、「ポインティングデバイス」の中の「デバイス」から「接続済み装置」で設定したいデバイスを選択し、追加のボタンをカスタマイズで変更可能。

AssistiveTouchをオンにするとボタンのカスタマイズができるものの、半透明のAssistiveTouchのボタンが出現するので、邪魔な人は公式にBluetoothマウスの設定ができるようになることを待ちましょう。

ライブ変換最高!

今回のアップデートの1番の目玉はライブ変換の実装なのでは?
iPad持ちのMacOSユーザーは歓喜してるんじゃないかな?
Magic Keyboardよりもマイス対応よりももっと強調してよかったんじゃないか。
IMEやGoogle日本語入力の人は知りません。
(オフにする方法もわかりません。)

現時点での感想

ボタンの割り当てができるといいかも!
Magic KeyboardかMagic Trackpadが最高だと思う。
Split Overなんかは指でも操作する場所がタッチしにくかったりするので、トラックパッドであればカーソルを合わせておけばジェスチャーで大雑把にできる!

でもやっぱりMacの方が使いやすい?

iPad Pro + Smart Keyboard Folio + Designers Mouseを試してみてMacBook Proに戻ると、やっぱりラップトップ使いやすいなってなった。
作業スペースが多いことが良いのか、キーボードのサイズ感がいいのか、
何ができるかはApp依存なところがあるから、まだまだMacには追いつけないような。
Webベースのブラウザで動くサービスなんかに全て移行しちゃうっていうてもなくはないかも(ない)。

Appは2個くらいの方が集中できる?

作業スペースが多ければ多いほどいろんなウィンドウを開いてしまって、気が散る時が多いけど、iPadOSなら2個(SplitView + SplitOverで3個)までしか開かないからかえって作業が捗るのかもしれない。
キーボードに関しては、Magic Keyboardのシザーキーボードが使用感をMacに近づけてくれるかもしれない。
やっぱりトラックパッド付きのMagic Keyboardは買いかな。
Mac用のMagic KeyboardとMagic Trackpadでもいいような気もする。